この活動のキッカケは、Natural Action代表・佐野 文洋さんの声かけでした。
8月初旬、静岡・富士宮市で”御神火祭り”というお祭りが開催されフジヤマハンターズビール代表・深澤 道男さんのお誘いで、地元静岡や東京の様々なローカルブルワリー関係者が集まり、盛大な祭りを楽しみました。
そしてその祭りの打ち上げでは、深澤さんの旧友である”Natural Action”の代表・佐野 文洋さんと社員の方々も一緒に参加しており、自然環境の現状についてとても興味深いお話しを聞く機会がありました。
Natural Actionさんは、静岡・富士郡の山林や森で林業を営み、その近くに流れる”富士川”でラフティング等のアクティビティ・ツアーを提供、そしてその川の行き着く先である駿河湾で桜えび漁を行なっているそうです。
そんな自然の循環と人との関わりを事業として行い、自然と日々接する方々から聞いたのは、普段都会で暮らす自分達には感じずらい自然の”変化”でした。
中でも特に衝撃的だったのは、駿河湾の桜えびの漁獲量激減のお話です。(この話は記事にもなっているため、詳細はこちらを見て頂ければと思います)
森と川、そして海は全て繋がっていて、どこかが打撃を受ければ、全てが打撃を受ける。
考えれば当たり前かもしれませんが、都市に住んでいると、そんな当たり前の事もなかなか実感できなくなり、自分が生きるこの地球の自然の事も、将来の子供達が向き合う環境のこともだんだん他人事になっていたかもしれない、と感じました。
そして打ち上げの後半に、佐野 文洋さんがこんな提案をしてくれました。
東京のブルワリーの人々をここに呼んで、ひとり一本、自分達でヒノキを切って間伐を体験してみたらどうだろう。
そしてそのヒノキでビールを作って色んな人に飲んで貰ったら、自然のことをもっと知って貰えるかも知れない。
「ひとり一本」というワイルドな提案に東京一同は度肝を抜かれながらも、佐野 文洋さんが提案してくれた自然への取り組みに賛同して、まずはみんなで間伐を体験してみようということになりました。
森も間伐などを行なって手入れをしなければ、いずれ荒廃してしまうそうで、森の本来の機能を高めるためには重要な取り組みなのだそうです。
東京に戻った後、板橋クランクビール代表の平賀 久勝さんのお声掛けにて、現時点で5つを超えるブルワリーがこの取り組みに賛同頂き、間伐に参加予定です。
また、イタダク代表の福山 康大さんによる各所のご調整により9月初旬にNatural Actionさんにてヒノキの間伐、可能なブルワリーはその間伐材を使ってヒノキビールを醸造する予定です。
今回、様々なブルワリーの有志達が日本を象徴する富士山のふもとで行う自然への取り組みを通じて感じ、理解したことを各自の地域に持ち帰り、今後の取り組みに活かしていければいいと考えています。
また、11月9日〜10日にはNatural Actionさんにてビールや音楽、自然と通じるワークショップ等を楽しめる小規模なキャンプイベントの開催を検討中です。(詳細は本サイトにてご連絡致します)
※イベント詳細のご案内についてはFacebookページにて